インプラントについて
インプラントについて
インプラントとは?
むし歯や歯周病、あるいは怪我などのアクシデントによって、歯を失った場合に、失った自分の歯の代わりに人工歯根を埋め込み、人工の歯を装着させる方法です。まるで自分の歯の様に自然に噛め、しっかり手入れをしていれば半永久的に使うこともできます。そのため、「第2の永久歯」とも呼ばれ、エビデンスのあるオプションとして認知されています。
歯が無くなったとき…
不幸にもご自身の歯が無くなってしまった場合、どのような方法があるかご存知でしょうか?何百年も前から続く、歯が無くなった場合の一般的な方法として、ブリッジや義歯(入れ歯)があります。
しかし、これらの方法を選択する場合、
- ・ブリッジでは両隣の健康な歯を削らなければならない
- ・入れ歯では両隣の健康な歯に金属バネを掛けなければならない
といった条件がついてしまいます。結果として欠損部の両隣の歯にも負担をかけることとなり、残りの歯の寿命を縮めてしまうことになります。インプラントの場合、他の歯に負担を掛けることなく、本来の歯としての機能を取り戻すことができるため、「歯を守る」という観点において優れた治療方法だといえます。
入れ歯の場合
バネを掛けた歯(鉤歯)が、数年経つと、ぐらついてきます。左右に揺さぶる力や、釘抜きのように持ち上げるような力など、あらゆる負担が、バネを掛けた歯に襲い掛かってきます。さらに時が経過すると、その歯は更にぐらぐらになり、結局抜くことになることが多くあります。
このようにして、バネを掛けた歯は次々と欠損していきます。
ブリッジの場合
欠損箇所の両隣の歯を、大きく削り、これを支台歯(ブリッジを固定するための土台に選ばれた歯)として、ブリッジを取り付けます。この支台歯には、大きな負担がかかりますので、ダメになりやすくなってしまいます。
この歯を抜くことになると、またさらに隣の歯を削ってブリッジをつくりますので、今度はもっと多くの歯の担うはずだった負担を、支台歯が担当することになりますので、さらに支台歯を失っていくことになるのです。
インプラントの場合
インプラントにすると、本来の歯数のバランスがとれますので、咬合圧(噛む力)による負担が少なくなります。また、健康な歯を削ったり、金属のバネを引っかけたり、他の歯に負担をかけることがありません。
つまり健康なご自身の歯を守ることができると言えます。
歯が抜けたままだと…
たった1本の歯が欠けてしまったことで、生えている歯全体に悪影響を及ぼします。そのため、入れ歯やブリッジによる欠損補綴か、あるいはインプラントによって、抜けてしまった所を補わなくてはなりません。
歯が抜けたままにしておくと起こる影響には下記のようなものがあります。
他の歯に与える影響
- 抜けた歯とかみ合っている歯が伸びてくる
- かみ合わせがわるくなり、歯並びが悪くなってくる
- 抜けた歯の両側の歯が抜けて空いてしまった隙間に傾いてくる
歯以外に与える影響
- 骨がやせてしまうことで、輪郭が変わってくる
- 良く噛めなくなると、消化器官に負担がかかる
- しっかり噛まないことで、脳への刺激が減ってしまう
欠損ドミノ
抜けた歯をそのまま放置しておくと、咬み合わせが悪くなり、残った歯への負担が増えます。歯1本くらい抜けても…という 些細な考えが、欠損ドミノの第一歩に繋がります。咬み合わせの不調和は、姿勢の歪みや肩こり、摂食障害を引き起こし生活習慣病などの発症に繋がります。認知症を発症したり、肝硬変、腎臓病などから肝不全、腎不全などへ繋がって行くと考えられています。
※欠損ドミノとは、林揚春先生と武田孝之先生らのグループが提唱されている考え方です。
1本の歯を失い
放置すると徐々にバランスが崩れます
FIDI 公式サイト(武田孝之・林揚春)より